シラバス作成スクリプト
顧客
印刷会社
主な作業
大学講義内容のデータを用いたInDesign自動組版
作業内容
デンショクの主力業務である自動組版についての導入事例をご紹介いたします。
デンショクでは自動組版の業務については2種類の方法でお客様の要求に対応しています。まず、第一にこれまでのプログラム資産が活用できるのであれば旧来のホストコンピュータを用いて自動組版する方法です。第二の方法は、新規のご用件であればInDesignのスクリプトを用いた自動組版です。現在のデンショクにおいては第二のInDesignスクリプトを用いた自動組版が主流となっています。
今回ある印刷会社様より「大学シラバスをInDesignで作成したい。時間に余裕があればDTPの担当者でスクリプトなどを用いずに作成するのだが、短納期の業務であり時間がない。InDesignのスクリプトを用いて自動組版することで短期間で対応できないか?」というご相談をいただきました。
シラバスの作成のような業務は自動組版のスクリプトを適用するのに最も適していると考えます。デンショクが考える自動組版で最大の効果を発揮する条件は下記に示す通りです。
- 毎年決まったフォーマットで冊子を作成するといった繰り返しで同様の作業を行う場合。一度プログラムを作ってしまえば、自動で成果物が作成されるため、作業時間を短縮し間違いも少ない。
- 複数の類似した作業をこなす場合。シラバスを例にすると複数の大学のシラバスを作成するが、微妙に出力項目が違う時、ベースとなるプログラムを改造して対応できる。
- 英数字を半角に統一するなど、手動で行うと手間がかかり且つルールのある仕様についてプログラムを作成することで、作業時間の短縮とミスを少なくできる。
今回作成したスクリプトの内容は、大学の講義毎に対象学科・年次、開講時期、単位数、必須/選択、授業形式、教員名称、学習目標、授業概要、各回の項目や内容、評価方法等、入力データから必要な部分を取得し、出力形式に変換し、InDesignに出力するというものでした。また、出力ファイルは年次毎に分けて作成するスクリプトになっています。
導入メリット、評価していただいた点
InDesign自動組版で出力する事により、自動化による作業短縮、効率化、ミスの軽減することが可能。今回の作業は納期が短かったにも関わらず作業期間を前倒しして成果物を完成することができた。
今後の課題
シラバスの作成については学校が変わっても大きく変化することはないので、InDesignスクリプトを用いた自動組版の仕組みについては同様の学校に流用できるように営業展開していきたい。